ーーーHUGを知った経緯を教えてください。
知り合いの先生からHUGを教えてもらった
児童発達支援を“開所する”となってゼロから色々調べ始めた時に、育つ力の織田先生と園長が知り合いだったので、HUGを教えていただきました。織田先生は保育園の青年部の時に仲間だったんですよ。導入する時も見学に行かせてもらいました。
保育園業界で困りごとがある子たちを、職員室で個別では見てあげられるけど、その子に対して“個別で見る”とどうしても“全体”の職員体制が足りなくなる。「本当は違う集団活動をこの子にもさせてあげたいのにできない」というジレンマがずっとあり、児童発達支援に繋がったんです。
ココトモへも見学に行かせてもらいましたが、こども園を運営する側からすると、事業体としてもっと予算をかけ、子どもたちにより良い環境を提供できると思ったんですよ。是非、児童発達支援をやりたいと思いましたね。
ーーーHUGを導入してよかったことはありますか?
圧倒的にHUGさんはオペレーションがいいんですよ。
機能がたくさんあって、最初はその多さにすごく大変だった部分もありますが、最初から全部は使いきれないので、まずは何をしたいのかポイントを絞りました。
まずは記録も写真も保護者に送れること。全体での公開ではなく、個別で写真を送ると保護者の方もすごく安心されるのでいいですね。そして、請求が全部できること。請求のわからないことを電話で聞くと、教えてくださるので本当に助かります。こちら側の気持ちを汲み取ってくれるオペレーターの方がすごく上手で、自治体によって違うこと、聞かなきゃいけないこと、なども丁寧に答えてくれます。それと、圧倒的にオペレーションがいいんですよ。電話をかけた時の対応とか、施設側としてはめちゃくちゃ嬉しいです。
初めて児童発達支援をやって、不安もすごく多い中、かゆいところまで色々なことを教えてくれて対応してもらえる社内風土がすごくいいなと。施設見学をしに行ってからのアフターフォローも含めて、すごく丁寧に対応してくれたことは嬉しかったことの 1 つです。
療育が見える化されて、保護者の方に伝わります。
こども園の普段の生活の中に療育は散りばめられていると思っていて、それをここ児童発達支援でやってると、療育畑の人からすると、療育と保育は別物だよと言われます。「これってただの保育なんじゃないの?」「預かっているだけなんじゃないの?」と。
保護者の方は、療育を受けたくて児童発達支援に来ているわけです。「この部分が子ども達に、こういう風にアプローチできるんだよ。」ってところを明確に示してあげる必要があります。
そこに対して、HUGで写真をつけて自分達の想いまで送れることは、すごくメリットがあり、療育が見える化されて、保護者の方に伝わります。「先生はこんなことをやってくれているんだ」って相互コミュニケーションが生まれるようなシステムの作りになっているHUGはすごく評価が高いです。それで、こども園の保育と療育を切り分けることができました。
ーーー最後に今後の展開を教えてください。
児童発達支援を始めたことによって未来が見えた
一緒に働いてる人たちの中で自分のお子様の発達段階に何かあったり、仲間の困りごとを聞くことが多いんです。実際18 歳までは放デイに入れるけど、そのあとはどこに行くのか?という困りごとがある。だったら社会福祉法人だし、地域貢献のためにやって、それが広がり輪として広がって「うちの法人を好きになってくれる人が増える」集団を目指しています。
児童発達支援で利用者が来なかったらと思い、多機能型で放デイもと準備したので部屋は余分に作っています。しかし、インクルーシブの中でこども園内に児童発達支援を作ることが優先だったので、放デイ部分がおざなりになっていますが、放デイから就労支援とつなげていきたいですね。それこそ、「就労支援の畑で収穫した野菜を食事に提供しています。」と、こども園の保護者の方に話ができたら、皆がハッピーですよね。そういう風にできればいいと、児童発達支援を始めたことによって未来が見えたんです。
そして、その想いに「いいね」と言ってくれる仲間が増えました。児童発達支援を経験している職員たちです。職員からの紹介じゃないスタッフも採用できました。見方も考え方もモニタリングの仕方も本当に深くなったというか、幅が広がったというか。それがすごくいいですね。