HUGだけ入れればいい。あとは何も要らない。
スタートするときに、児発管に以前の職場でHUGを利用していたと聞いたからです。
慣れていて使いやすいなら「いいんじゃないか」と、一任して決めました。
「HUGだけ入れればいい。あとは何も要らない。HUGですべてが終わる」と言っていました。
数人いる児発管の中には、以前の職場では違うシステムの者もいましたが、「これは使いやすい」と今では言っています。
僕の性格上、他の方がいいと意見が上がってくれば、必ず比較して試しますが、そんな意見は一切出てきていません。
今後は訪問看護を広めていく
家族の支援や連携は難しい。その中で療育を進めていくことにも限界がある。
それではどうしたらいいのか。
学校なら保育所等訪問支援があります。専門職の者が学校に行って、学校の様子を確認して指導したり、学校の先生と一緒に支援したりします。だから学校との連携はできます。
では、家庭はどうでしょうか。
家庭はなかなか難しい。送迎の際に保護者と話しても話を流されることもある。家庭に踏み込むためにはどうしたらいいのか、悩みに悩み、家庭に入り込むことができることを探した結果です。
精神科訪問看護は子どもの療育のために親を診て、保護者のケアをします。これが訪問看護として成り立ちます。ほとんど知られていないのですが、国も推奨しています。
療育から始まり、医療、訪問看護に繋げる三位一体
一般の訪問看護は、医療と訪問看護の連携ですが、弊社はそこに療育を入れ込んだ形になります。
よって、われわれの取り組みは療育から始まり、医療、訪問看護に繋げる三位一体で頑張っています。
専属の医療チームと組むことにしました。おかげさまでスムーズな運営を行うことができるようになりました。22人の医師が在籍している医療チームです。困っている家庭に医師が入り込み、診断してもらい、訪問看護が始まります。
子どもたちを取り巻く環境のトータルケア
この業界は家庭連携加算などもありますが、それだと月に1回数時間話をするだけです。
これは良い試みですが、全然時間が足りないですね。
核家族化した時代だからこそ、“家”と連携することが大事なんです。
難しいことで、なかなか医療と連携できません。面倒なので医者が拒否してしまいます。うちは連携できましたが、この訪問看護は全国展開するべきですね。
知ってしまった以上、やらなければならない。
うちに来てもらって、「訪問看護を受けながら療育を受け、成長し、最終的には就職し、社会で自立する」それを支援したい。そんな想いです。